ダート未勝利戦で年間回収率100%を目指す為のデータ集「回収率100%の間」
最近ダート未勝利戦の予想をしていると、前走芝で今回初ダートという馬が結構いるな、という印象を持っており、正直判断に迷うところがあります。
そこで、今回は中山ダート1800mの芝からダート替わりの成績を追ってみました。
先ずは前走芝とダートで比較してみましょう。
※期間は全て2015~2017年の3年間分のデータになります。
前走コース |
勝率 |
連対率 |
複勝率 |
単回収値 |
複回収値 |
芝 |
5.8% |
10.0% |
14.5% |
71 |
58 |
ダート |
6.8% |
14.2% |
21.4% |
57 |
73 |
全体でみると、芝よりダートの方が成績はいいです。特に複勝率になると6%近い差が。逆に勝率になるとほぼ互角の数字となり、回収値は芝の方が上。単勝勝負なら前走芝組の方がプラスになる可能性がある事を示しています。
更にここから回収率100%の項目をいくつか紹介していきたいと思います。
芝からダート替わりで回収率100%以上の種牡馬
前走コース |
勝率 |
連対率 |
複勝率 |
単回収値 |
複回収値 |
クロフネ |
10.5% |
15.8% |
15.8% |
334 |
84 |
ダイワメジャー |
10.0% |
10.0% |
25.0% |
216 |
79 |
ネオユニヴァース |
15.8% |
21.1% |
26.3% |
154 |
76 |
先ずは種牡馬から。データはレース機会15回以上の種牡馬に限定しました。
全て普通に競馬予想していると良く見る種牡馬ばかりです。特にクロフネは大きなリターンが期待できそうですね。勝率が高いのがネオユニヴァース。回収率はこの3頭の中では最下位ですが、当てやすさでいうと期待値は高いです。
芝ダート替わりで回収率100%以上の前走コース
前走コース |
勝率 |
連対率 |
複勝率 |
単回収値 |
複回収値 |
東京・芝2000 |
11.6% |
16.3% |
20.9% |
181 |
79 |
東京・芝1800 |
9.8% |
16.3% |
18.5% |
136 |
77 |
新潟・芝2000 |
9.1% |
18.2% |
22.7% |
105 |
58 |
新潟・芝1800外 |
8.3% |
10.4% |
14.6% |
161 |
114 |
次に中山ダート1800mと相性のいい前走コースを出してみました。レース機会数は30回以上に限定しています。
狙い目は前走東京コースと新潟コース。関東圏で上記の芝コースを使った馬が開催替わりで高い回収率を出しているのが良く判ります。ここでも単勝回収値が軒並み100%を超えており、前走芝を使った馬は単勝勝負がオススメです。
芝ダート替わりで回収率100%以上の前走4コーナー位置取り
前走4角 |
勝率 |
連対率 |
複勝率 |
単回収値 |
複回収値 |
4角1番手 |
14.3% |
22.9% |
25.7% |
115 |
91 |
2番手以内 |
10.3% |
13.8% |
18.4% |
145 |
66 |
3番手以内 |
10.5% |
15.3% |
19.4% |
128 |
60 |
4番手以内 |
9.7% |
15.8% |
19.4% |
104 |
54 |
最後は前走4コーナー時点での位置取りです。
何と4コーナー4番手以内であれば、全て単勝回収率が100%を超えていました。勝率も9.7~14.3%と十分狙う価値の数字です。もう少しここは深堀りした方が良さそうなので、更に前走4番手以内だった馬の勝ち馬とのタイム差成績を出してみました。
前走着差 |
着別度数 |
勝率 |
連対率 |
複勝率 |
単回収値 |
複回収値 |
負0.0 |
1- 0- 0- 1/ 2 |
50.0% |
50.0% |
50.0% |
85 |
55 |
負0.1~0.2 |
2- 3- 2- 1/ 8 |
25.0% |
62.5% |
87.5% |
66 |
127 |
負0.3~0.5 |
1- 0- 1- 15/ 17 |
5.9% |
5.9% |
11.8% |
20 |
18 |
負0.6~0.9 |
6- 3- 2- 31/ 42 |
14.3% |
21.4% |
26.2% |
149 |
76 |
負1.0~1.9 |
4- 4- 1- 58/ 67 |
6.0% |
11.9% |
13.4% |
70 |
44 |
負2.0~2.9 |
2- 0- 0- 18/ 20 |
10.0% |
10.0% |
10.0% |
258 |
72 |
見づらくて申し訳ないですが、このデータに限り着別度数も出しています。当然ながら前走タイム差が短い程成績はいいのですが、注目すべきは前走0.6~0.9秒差で負けている馬。かなり頭数多く、遭遇する確率が高くて克つ単勝回収率が149%と高い数字。この条件に当てはまる馬は単勝10倍台でも十分狙っていいと思います。
中山ダート1800m未勝利戦の芝ダート替わり まとめ
ここまでデータを取ってみて、特徴的なのはどの項目も単勝回収率が100%を超えていました。何度も言いますが、中山ダート1800mの未勝利戦は前走芝コースは基本的に単勝勝負でいいでしょう。また、前走の4コーナーの位置取りだけである程度絞れるのも有り難い。芝で先頭集団に取り付ける馬はダートでもそれなりにスピードがあるので、前に行きやすいというのもあるのでしょうね。
早速この条件に当てはまりそうな馬が出てきたら、週末の未勝利戦予想で本命に取り上げてみたいと思います。